PTSD
「あのとき以来、なんだか気分が落ち込むな…」 「何もかもやる気が起きない…」 「眠れない日が続いている…」
もしかしたら、それはPTSD(心的外傷後ストレス障害)かもしれません。
PTSDとは、生命の危険に晒されるような強いストレス(外傷体験)に晒された後、心身に不調が現れる状態です。
地震や洪水などの自然災害、暴行や不同意性交などの犯罪被害、戦争の経験など、想像を絶する出来事が原因となることが多いです。
PTSDのよくある症状
侵入的回想(フラッシュバック):
・辛い記憶が突然蘇り、まるでその場にいるかのように感じてしまう
悪夢:
・辛い出来事に関連する悪夢を繰り返し見てしまう
感覚過敏:
・ちょっとした物音や刺激に過敏になり、落ち着きなくなる
感情の麻痺:
・何事にも感情が湧かなくなり、無気力になる
情動不安定:
・気分がコロコロ変わり、突然泣いたり怒ったりする
これらの症状が長期間続き、日常生活に支障をきたす場合、PTSDの可能性があります。
PTSDの種類
PTSDは、症状の現れ方や経過によって、いくつかの種類に分けられます。
単純型PTSD:
・単一のトラウマ体験によって発症する
複雑性PTSD:
・幼少期の虐待など、長期にわたるトラウマ体験によって発症する
PTSDの原因
PTSDの主な原因は、以下の様な生命の危険にさらされるような重大なストレスです。
・自然災害(地震、津波、台風など)
・事故(交通事故、航空機事故など)
・犯罪被害(暴行、不同意性交、誘拐など)
・戦争・テロ
・虐待(身体的虐待、性的虐待、心理的虐待)
・医療事故
・近親者の突然の死
PTSDの検査方法
PTSDの診断は、専門医による問診や心理検査によって行われます。
問診では、トラウマ体験の内容や症状の経過、日常生活への影響などを詳しくお伺いします。
心理検査では、PTSDの症状や程度を客観的に評価します。
PTSDの治療法
PTSDの治療法は、大きく分けて以下の3つがあります。
薬物療法:
・SSRIなどの抗うつ薬や抗不安薬などを用いて、症状を緩和します。
精神療法:
・暴露療法、持続的エクスポージャー療法、EMDRなどの専門的な心理療法を通して、トラウマ体験による心の傷を癒します。認知行動療法やアクセプタンス&コミットメントセラピー(ACT)も有効です。
環境調整:
・ストレスの原因となっている環境から離れる、周囲のサポートを得るなど、環境を調整することも重要です。
当院のPTSDの治療法
当院では、薬物療法と精神療法を組み合わせ、患者様一人ひとりに合わせたオーダーメイドの治療を提供しています。
特に、暴露療法、持続的エクスポージャー療法、EMDRといった専門的な心理療法に力を入れています。
これらの治療法は、トラウマ体験を安全な環境で少しずつ思い出すことで、不安や恐怖心を軽減する効果が期待できます。
また、患者様の状況に応じて、職場や家庭環境の調整についてもアドバイスを行っています。
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当院では、薬物療法と精神療法を組み合わせ、患者様一人ひとりに合わせたオーダーメイドの治療を提供しています。
心理療法においては、トラウマ体験からの回復を支援するため、安全な環境で少しずつトラウマ体験を思い出し、不安や恐怖心を軽減する暴露療法に力を入れています。
なお、専門的な心理療法である持続的エクスポージャー療法やEMDRは、当院では実施しておりませんが、必要に応じて専門の医療機関をご紹介いたします。
また、患者様の状況に応じて、職場や家庭環境の調整についてもアドバイスを行っています。
当院を受診される方へ
PTSDは、放置すると症状が悪化し、日常生活に大きな影響を及ぼす可能性があります。
つらい症状でお悩みの方は、一人で抱え込まず、当院にご相談ください。
当院では、初めての方でも安心してご相談いただけるよう、丁寧な応対や診察を行っております。
ご予約やお問い合わせは、お気軽にご連絡ください。