自律神経失調症
「人とのコミュニケーションが苦手…」「特定のことに強いこだわりがあって困っている…」「子どもの発達が気になる…」
もしかしたら、それは自閉スペクトラム症(ASD)かもしれません。
自閉スペクトラム症とは
自閉スペクトラム症(ASD)は、コミュニケーションや対人関係の困難、特定の事柄への強いこだわりや反復行動を特徴とする発達障害の一つです。
以前は「自閉症」「アスペルガー症候群」など個別の診断名で呼ばれていましたが、現在では連続性のある一つのスペクトラム(連続体)として捉えられています。
自閉スペクトラム症のよくある症状
自閉スペクトラム症の症状は、人によって大きく異なります。主な症状としては、以下のようなものが挙げられます。
コミュニケーションの困難
・相手の気持ちを理解することが難しい
・言葉を文字通りに受け取り、冗談や比喩が理解できない
・会話が一方的になりやすい
・視線や表情、身振りを使ったコミュニケーションが苦手
対人関係の困難
・相手との距離感を掴むのが難しい
・集団行動が苦手
・特定の相手としか親密な関係を築けない
・孤立しやすい
特定の事柄への強いこだわり
・特定の趣味や興味に没頭し、他のことに関心が向きにくい
・日常生活において、特定のルールや手順に強くこだわる
・変化に強く抵抗する
反復行動
・同じ行動や動作を繰り返す
・特定の物を収集したり、並べたりすることにこだわる
これらの症状は、幼少期から現れ、成長と共に変化することがあります。また、知的発達に遅れがない場合でも、社会生活を送る上で困難を感じることがあります。
大人の自閉スペクトラム症
大人になってから自閉スペクトラム症と診断される方も少なくありません。仕事や人間関係で困難を感じ、生きづらさを抱えている場合、自閉スペクトラム症の可能性があります。
子どもの自閉スペクトラム症
子どもの自閉スペクトラム症は、早期発見・早期療育が重要です。言葉の発達の遅れや、集団行動の苦手さなど、気になることがあれば早めにご相談ください。
自閉スペクトラム症の原因
自閉スペクトラム症の原因は、まだ完全には解明されていませんが、脳機能の発達に関わる遺伝的な要因や、環境的な要因が複雑に関与していると考えられています。
自閉スペクトラム症の検査方法
自閉スペクトラム症の診断は、以下の方法を組み合わせて行われます。
詳しい問診
・生活歴(生まれてから現在までの過ごし方)
・現在の困りごと
・幼少期の様子
行動観察
・コミュニケーションの様子
・興味や関心の偏り
・反復行動の有無
自閉症スペクトラム指数(AQ)
・質問に答えることで、自閉スペクトラム症の傾向を評価する検査
検査のみで確定診断することはできず、問診や行動観察の結果と合わせて総合的に判断されます。
自閉スペクトラム症の治療法
自閉スペクトラム症の特性を完全に治す治療法は、現在のところありません。しかし、療育や周囲のサポートによって、社会生活を送る上での困難を軽減することができます。
行動療法
・社会生活に必要なスキルを身につける
・問題行動を減らす
環境調整
・感覚過敏に配慮した環境づくり
・視覚的なスケジュール表の活用
周囲のサポート
・家族や学校、職場など、周囲の理解と協力
当院の自閉スペクトラム症の治療法
当院では、患者様一人ひとりの特性や困りごとに合わせた、オーダーメイドの治療プランをご提案します。
丁寧な問診と心理検査
・時間をかけて丁寧にお話を伺い、詳しい問診や心理検査を行います。
行動療法の実施
・社会に適応しやすくなるような行動を本人がルールとして身に着けていくこと、周囲が冷静にその過程をサポートをします。
環境調整のアドバイス
・ご本人やご家族と一緒に、生活環境の改善に取り組みます。
周囲との連携
・学校や職場など、関係機関と連携し、包括的なサポートを行います。
早期発見・早期療育の重要性
早期に療育を開始することで、自閉スペクトラム症の方が持つ力を伸ばし、社会の中で自分らしく生きていくためのサポートができます。
まずはお気軽にご相談ください
「もしかして、うちの子は自閉スペクトラム症かも?」「大人の発達障害かもしれない…」など、少しでも気になることがあれば、お気軽にご相談ください。
初めての方へ
当院では、初めての方でも安心してご相談いただけるよう、丁寧な応対や診察を行っております。ご予約やお問い合わせは、お気軽にご連絡ください。
最後に
自閉スペクトラム症は、決して珍しいものではありません。一人で悩まず、専門機関にご相談ください。あなたらしい、豊かな人生を送るためのサポートをさせていただきます。