パニック障害
「最近、急に動悸がしたり、息苦しくなったりすることがある…」 「このまま死んでしまうんじゃないかと不安になる…」
もしかしたら、それはパニック障害かもしれません。
ストレス社会の現代人に多いパニック障害について、当院では薬での治療だけではなく、環境調整を含めた根本的な治療を目指しています。
パニック障害とは
パニック障害は、理由もなく突然、動悸、息苦しさ、吐き気、震えなどのパニック発作を繰り返す病気です。 発作は、自宅で安静にしている時や睡眠中にも起こることがあります。
一度発作を経験すると、「また発作が起きたらどうしよう」という予期不安が生じ、それがさらに発作を誘発するという悪循環に陥ることがあります。
パニック障害のよくある症状
パニック発作:
・動悸、息切れ、窒息感
・胸痛、圧迫感
・吐き気、腹部の不快感
・めまい、ふらつき
・震え
・発汗
・手足のしびれ、感覚異常
・熱感、寒気
・死への恐怖、このままでは死んでしまうという感覚
・自分が自分でないような、現実感がない感覚
予期不安:
・「また発作が起きたらどうしよう」という不安
・発作が起きやすい場所や状況を避けるようになる
広場恐怖:
・特定の場所や状況(電車、バス、エレベーターなど)でパニック発作が起こりやすい
・逃げられない場所や助けを求めにくい場所への不安
パニック障害の原因
パニック障害の原因は、まだ完全には解明されていませんが、以下の要因が複合的に関与していると考えられています。
脳内の神経伝達物質のバランスの乱れ:
・セロトニンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質のバランスが崩れることで、不安や恐怖を感じやすくなる
脳の機能的な問題:
・扁桃体という不安や恐怖を感じる部位が過剰に活動することで、パニック発作が起こりやすくなる
遺伝的要因:
・パニック障害になりやすい体質が遺伝することがある
環境的要因:
・ストレスの多い生活や人間関係のトラブルなどが、パニック障害の発症を誘発することがある
パニック障害の治療法
パニック障害の治療法は、大きく分けて以下の3つがあります。
①薬物療法:
・抗うつ薬(SSRIなど)や抗不安薬などが処方され、脳内の神経伝達物質のバランスを整える
②精神療法:
・認知行動療法などを通して、パニック発作に対する考え方や行動パターンを変える
・暴露療法を通して、苦手な場所や状況に徐々に慣れていく
③環境調整:
・ストレスの原因となっている環境を変えることが根本的な治療法
・職場であれば、業務内容の変更や休職、転職などを検討する
・家庭環境であれば、家族や周囲のサポートを得たり、家事代行サービスを利用するのも有効
当院のパニック障害の治療法
当院では、心電図異常の有無を伺い、SSRIなどの抗うつ薬の処方と並行し、 暴露療法などの行動療法を行います。
暴露療法とは、苦手な場所や状況に少しずつ慣れていく治療法です。 例えば、電車に乗るのが怖い場合は、まず駅まで行く、次にホームに降りてみる、電車に乗ってみる、など少しずつ段階を踏んで、最終的には一人で電車に乗れるようになることを目指します。
また、必要に応じて、職場や家庭環境の調整についてもアドバイスを行います。
初めての方へ
当院では、初めての方でも安心してご相談いただけるよう、丁寧な応対や診察を行っております。 ご予約やお問い合わせは、お気軽にご連絡ください。
最後に
パニック障害でお悩みの方は、一人で抱え込まず、まずは大船駅前笠間口メンタルクリニックにご相談ください。 あなたに合った治療法で、心身の健康を取り戻しましょう。